虚構太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

予備校行く代わりに自動車学校に通っていた話

高3の大学受験で、明らかに無理だと親に呆れられながらも、ド○ゴン桜の影響で受けてしまった東大に落ちた。面倒だからという理由で一つしか受けてなかった私立にも落ちて、まあこれは浪人かなと思っていたところ、後期で奇跡的に某横浜の国立大学に滑り込むことができた。少し迷ったけど、浪人したところで勉強しないだろうなと思って、とりあえず入学することにした。

期待に胸を膨らませつつオリエンテーションに向かうと、歓迎会的な感じで各卓2年生二人と1年生3人くらいに分けられた。そこでまさかの大外れを引き、まず2年生はラケットじゃなくてwiiリモコン振ってます笑みたいな終わりのテニサーのイキリ大学生男女、他の1年生二人はなんか大学デビューしてイキった感じの人たち、そして地方から出てきた芋臭いオタク丸出しの俺一人。「真面目そうな感じだね」と、婉曲に言ってるようで非常に直接的なパンチの効いた言葉で繊細な18歳の頃の俺は完全に萎えた。でも、最後らへんで、2年生の女の人が気を遣って話しかけてくれたのでバブりかけた。

その後、学科ごとでの交流会では同じような人間がいて、話はできたが、希望はだいぶ消し飛んだ。

大学生活で何だかんだウェイトを占めるのはサークル。しかし既に大学に愛想を尽かした僕はサークル選びへのやる気すら失せていた。また、この時東京の親戚の家に居候している状態で、大学まで片道1時間超え。土日に開かれる新歓イベントに一人でわざわざ行くわけもなく、スタートダッシュをミスり続けていく。そこで見かねた高校同期の友人に誘われて何故かアメフト部の新歓にいく。なんか鬼ごっこみたいなことして、タダ飯を食らうも、流石に入部には至らなかった。

そこでもう本当に嫌になった結果として東大再受験を決意する。しばらくは通いながら大学の図書館とかで勉強してたけど、普通に大学が遠すぎて行きたくなくなってきて6月から行くのをやめた。そこで、代わりに通い出すのが自動車学校だ。

そもそも、自動車学校には4月の時点で入っていた。だけど、怠惰を極めているので大学に通いながら行くはずもなく、無視していた。しかし、大学に行かなくなり、流石に暇すぎので通い出した。これが思いのほか生活のペースを作ってくれて、自動車学校へ行くために外出し、そのついでに図書館に寄って勉強する。勉強のストレスを運転で発散するという、謎の好循環が発生し、意外と充実していた。さらに、あまりに話し相手が居なかったところで、自動車学校の教官が唯一の話し相手としていてくれたのも良かった。そこで、2ヶ月くらい自動車学校に行きつつ受験勉強をするという生活を続け、無事免許をとった。

しかし流石にまともな話し相手もいない上に当時SNSもあんまりやってなかったという孤独すぎる状況に耐えかね発狂寸前になってしまったので、おとなしく地元に帰り友達のいる予備校に通うことにした。