虚構太郎

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今日は、DIC川村記念美術館とアーティゾン美術館に行った。

DIC美術館は、千葉県の佐倉市にあり、印象派から始まる西洋の近現代絵画を主に展示している。名物はなんといってもマーク・ロスコの絵を7枚展示したロスコルームだろう。

ダイヤのような形をした七角形の部屋に、薄暗い照明の中、どれも赤錆色をしたロスコの絵が、鑑賞者を取り囲むように置かれている。ロスコの絵は、基本的に数色の四角がシンプルに配置されたいわゆる抽象画で、見てもそこには具象を見出せない(あって四角形)ので、それゆえに濃淡、筆跡、滲みなどの細部に目がいってくる。

特に、ロスコルームにあるロスコの絵は、先述した通り、どれも赤錆色を基調としており、色彩の変化にも乏しく、ディテールに目を向けるしかない。しかし、薄暗い部屋がそれすらも妨げる。網膜のノイズがのるような薄暗い部屋で、そんな絵をぼんやりと眺めていると、絵というよりも、奥に広がっていく窓のように見えてくる。

そんな部屋でBoards of Canadaの1stを聞いていたら、ゾワゾワするけど不思議とずっといたい気持ちに。

そのあと、かなりハイな気持ちで絵を眺めていった。

アーティゾン美術館は抽象絵画特集ということで、セザンヌやモネから、近代の抽象絵画錚々たる面々たち、そして現代のものまで、幅広く展示されていた。

かなり量があり満足度は高かった。さらに学生無料なのもいい。

 

明日は面接を頑張る。