虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

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洗濯機の排水溝を掃除するために、知人らに来てもらった。なぜなら、うちの洗濯機置き場は欠陥を抱えていて、洗濯機の下に手を入れる隙間がなく、また横も壁と洗面台でびっちり覆われており、これをどかさない限りには排水溝に手を触れることもできないからだ。

洗濯機をどかすことは比較的に簡単にできた。そこで、激臭蔓延る排水溝にパイプユニッシュを流し込み、数十分ほど放置する。そして、風呂桶なりで水を大量に流し込むと、ヘドロが流れていき、綺麗になっている。そこで良かったと満足したが、本当の困難はこれからだった。

すぐに洗濯機を元の居場所に戻そうとしたら、転倒してしまったのだ。倒れた洗濯機は、タラップの上にハマり、洗面台の狭さもあってどうにも動かしようがなく見えた。

頭を抱えたが、うちの部屋は変な間取りで洗面台とリビングをつなぐ引き戸があり、普段はリビング側に本棚を置いてあるので塞がれているが、これを開放することで、洗濯機を逃がす場所を確保しようと試みた。

でも、微妙に置き場とドアがずれていて、うまく洗濯機をリビングの方へ引っ張れない。結局倒れた洗濯機をさらに倒す、つまり上下逆さまの状態にして立てて、引っ張り出した。

このとき、下は水浸しで、体は汗だく。かなり体力の限界だったけど、現状元には全く戻せておらず、姿勢だけ立て直しただけで、もう逃げたい気分に。だが、ここまで集まってもらった手前後には引けないので、また倒れないように慎重にトライする。

だが、洗濯機の重量、置き場の狭さ、またタラップの段差に苦しめられ、なかなか奥まで倒さずに押し込めない。

そこで、編み出した秘密兵器、資源ごみに出す予定の本たちを、タラップで浮いた洗濯機の足の下に敷いた。そこで本の上を滑らすことで、洗濯機の足がタラップの段差に引っかかることなく、奥までついに押し込むことに成功した。

こう叙述してきて、はたして状況が伝わっているか謎だが、かくして洗濯機を元に戻せて、勝利のアイスクリームを食べることができた。

みんなにはもんじゃを奢った。パイセンは優しかったので、自分の分は払ってくれた。