虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

12/8

いつも気が散ってまともに受けれた試しがないオンライン講義だが、歩きながら受けると聞けるぞと思って、最近散歩しながら受けている。今日はアキバを闊歩して講義を受けていた。正直アキバは場所選びとして失敗で、人は多いわ、誘惑はあるわで、まるでダメだった。

まずブックオフに立ち寄り、店内を物色する。文庫本はあまり欲しいものがない、単行本系はそもそも品揃えが良くない。品質が比較的良いとされるTASCHEN社のフェルメールゴヤの画集が格安であって、二つ合わせてクーポン利用で700円程度だった。

とりあえず、中央通りを歩くと人が多い。そんな中ポツポツとコンカフェの客引きがいる。やばそうなオタクに絡まれている店員がいる。やばそうなオタクは、コンカフェ嬢の前を行ったり来たりし、ジロジロと眺めている。嬢は、露骨に困った顔をしている。

アキバに限らず、夜の街を歩くと、客引きの嬢に変に絡むおじさんがいる。どうにもヨレヨレのジャンパー、清潔感はまるでなく、目を背けたくなる光景。

気を取られてはいけないと、講義に頭を戻す。久々に餃子の王将に行きたくなったから、御徒町まで歩いた。チャーハン餃子ビールを頼んだが、飯はそこまで美味くなかった。下北沢に住んでいた頃は、好きで通っていたんだが。ビールは、臭くなかったのでよかった。

帰路で、先ほどの嬢に絡むオタクのことを考えていた。あのような人たちが、仮に構造的な弱者だとしたら、憐れみはあっても情が傾きづらい。情が揺らいだときに、道徳的なもの、福祉的なものの根拠は何なのか。そこで、例えば"無敵の人"への抑止とすれば、構造的な弱者による暴力は、表では否定されながらも暗黙の了解となりうる。

そんなことを考えていたら、講義が終わっていた。油とアルコールのせいで胃はギシギシ胸焼けもあり居心地悪く、細い裏路地を歩いて帰った。