虚報太郎

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Watery, Domestic/Pavement(1992)

最近の聞いてる曲の半分以上がPavementであるくらい最近Pavementにハマっている。

何がいいかというとまず単純にメロディがすばらしい。粗野な音作りや拙い演奏が取り沙汰されがちだけど、そんなのはスパイス程度のものだと感じさせられる。

そして捨てアルバムがないのがすごい。オリジナルアルバムは全部で5枚あるのだが、初期衝動満載で、演奏も音作りもぐちゃぐちゃなはずなのにポップな1枚目から始まりそこから曲の良さをより出た2枚目、そこに甘んずることなく実験的で混沌とした一面を押し出す3枚目、ポップさが強く出た4枚目、そして今までの拙さ粗野さが消え洗練された5枚目と全てがそれぞれ個性のある面白い作品だと思う。

そんな中で、Watery, Domesticは1枚目と2枚目の間にリリースされた作品であり、収録曲は4つで時間は11分ほどのEPである。内容は基本的に1枚目から地続きでまだ初期衝動的な一面が強い。

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music.apple.com

1.Texas Never Whispers

2.Frontwards

3.Feed Them To the Lions (Linden)

4.Shoot the Singer (One Sick Verse)

特にオススメしたいのは2曲目、Frontwards。Summer Babeを想起させるイントロからやる気のない感じの歪んだギター、よく言えば自然体な、悪く言うと適当なStephen Malkmusのボーカル、素人感は否めないバンド演奏が何故かめちゃくちゃエモーショナルでしょうもない日常を飲み込んでくれるような気がしてしまう。

好きなライブ映像

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追記

この文章は5,6月くらいに書きかけたもので、10月現在あまりPavementは聞いてないのだが放置するのもなんかもったいないので一応最後まで書いてみた。でも改めてこのEPを聴いてみたらやっぱりいいなと思ったので嘘はついていないはず。