虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

3/19

海はデカい。曇りの日。船の上からだと中は完全にブラックボックスで、いつ何が出てくるか分かったものじゃない、怖い。こう見るとクラーケンやリヴァイアサンといった想像力が生まれてくるのはかなり自明に思われる。これは某人の受け入りだが、イギリスでは産業革命以降、具体的にどの年代かは忘れたが、海難事故の絵が流行った?時期があったらしい。それは、一説によると、蒸気船などにより海運が発達してそれまでよりもずっと安全に航海できるようになった、つまり海の恐怖を克服することができたから娯楽になったという。こういったことは割と実感として待てそうだ。なぜなら、生命の心配がなくなった僕らは、わざわざいらぬスリルを求めて意味もなくジェットコースターやお化け屋敷を訪れ、怖い思いをして一周し同じところに戻ってくる。また、死ぬ危険を背負って登山をしたり、海に潜ったりする。だとすれば平和に慣れきった先進国の人間はどうなのか、というのはあまり考えたくないけど、今の事情を見ると最大限の知恵を振り絞る必要がありそうな気もする。