以前の記事で、洗濯機の排水溝を掃除するため、洗濯機を苦労してどかしたということを書いた。
この時、無事詰まった排水溝を掃除し、排水トラブルは解決したと思われた。そして翌日、洗濯をしてみると洗濯機は問題なく動いた。しかし世の中はそう甘くはなく、今度はなぜか洗面所が水浸しになるようになってしまった。
それで水浸しの床に四つん這いになって洗濯機の下を覗くと、洗濯機から出たパイプと排水溝を繋ぐプラスチック部分が折れ、パイプの先が洗濯槽の外を向いていた。それで脱水の際の排水が全て漏れてしまったらしい。おそらく、洗濯機を戻す際に洗濯機が転倒させてしまったので、それで折れてしまったのだろう。
あんなに大変な思いをしたのにまたトラブって意気消沈し、水浸しの床を拭いただけで、その日は終わった。
次の日、とりあえずあの外側を向いたパイプを何とかするための答えを求めに、100円ショップに向かった。そこで長い棒(ガーデニング用の支柱)と先につけるフックを購入。これらを組み合わせることで、秘密兵器(New Gear)を生み出した。
作戦はシンプルで、このフックのついた棒を、洗濯機の下に突っ込み、外側を向いた排水パイプをこのフックで引っかけて、なるべく水の漏れぬ方向へ動かす。排水パイプの口は洗濯機と向かいあって、左手の奥、洗濯機を置くために洗濯槽が盛り上がった台地の部分にいる。パイプは左手から右手の端まで伸び、洗濯機につながっている。
とりあえず棒を突っ込んでみるが、想像以上に洗濯機と洗濯槽の隙間は狭く暗い。スマホのライトで照らして作業する。一応棒は奥まで到達し、パイプと接触した。しかし、当然狭い隙間を縫ってgearを入れているため、フックは地面に寝かせた状態であり、これではパイプの下をスカスカするだけで意味がない。そこでフックを立たせようと棒を回そうとすると、なんとフックの反対側の小さなフックが邪魔で、回せない。どうしようもなくて焦り、もっと純粋なフックを探して家の中をうろつくが、そんなものはなかった。
フックを探すのは諦め、ふと冷静になると、普通に棒で押せば動かせるのではと気づいた。そこで、押してみると、排水パイプの口を台地から洗濯槽の堀の中へ降ろすことができた。しかし、このままでは奥にパイプの口があってまだどうなるか不安である(New Gearを活躍させたいし)。そこで、パイプの口が下がった今なら、寝かせたフックでも、その空いた口に引っ掛ければ、手前に寄せることができると思い、試してみた。
すると、思ったのとは違うが、フックがパイプに貼ってあったテープに引っかかり、パイプを引っ張ってくることに成功した。
捉えたパイプからフックを離すと、パイプの復元力で手前から去っていったが、なんだかんだでうまいところに落ち着いたようで、洗濯を試したら排水の際に水が洗濯槽から漏れないようになったので、解決。