虚報太郎

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4/1 「ブランクスペース」というマンガを読んだ/ 「飛行少女」になりたい、のか

「ブランクスペース」というマンガを読んだのだがかなり面白かった。主人公は2人の女子高生で、片方は活発で明るくもう片方は内気で読書好きだ。そして実は内気な子が超能力を持っており、それを明るい子、狛江が発見するところから物語は始まる。この超能力というのはものを作り出す能力、例えばハサミなど、なのだが生み出されたものは目に見えないというのがポイントになってくる。これ以降はネタバレになりそうなので控えるが、まず多感な時期の少女たちの心の機微というのがうまく描かれていてすばらしいなと思った。そもそも初めて知ったのは本屋の漫画コーナーで見かけて、表紙の絵柄の雰囲気が何となくいいなと思ったのがきっかけだった。中々に意外な展開を見せるのでぜひ一度見てみるといいと思う。

なぜかさよならポニーテールというグループの「飛行少女」という曲が好きなのだが、飛行する少女というのは何か特別な象徴性を感じる。いきなりだが昔小学生の頃「絶対可憐チルドレン」というサンデー連載のマンガが少し好きだった。アニメもやっていて、というかそもそもアニメから入った口なのだが、これも小学生くらいの3人の少女がすごい超能力を使えてみたいな話だった。子供の頃の僕はこれを見て超能力の憧れていつも登校中に念を放ってみたり給食出てきたスプーンを曲げようとしたりした。実は3人はそれぞれ違う力を持っているが、やはり1番いいなと思ったのは念動力(サイコキネシス)だった。念動力というのは、まあ1番ベタな手を触れずにものを動かすという力で、これを使えば空も飛べてしまう。超能力に憧れたのは派手な能力がかっこいいというのもあるが、その特別性、選ばれしものの力というのが大きいように思える。特別な力をもっていると、大人も放っておかない。酷い目にも遭うが、また分かってくれる特別な人とも出会う(これはただのご都合かもしれないが)。そんな幼い憧れがいまだに捨てきれない、けど一生到達することはできない存在として「飛行少女」があるような気がした。