虚報太郎

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8/6 超盛り日記(嘘)

ルーブル美術館を訪れた。たくさん絵があった。彫刻やどっかの古代文明の美術品もあった。本で見たことがあるような作品がところどころにあった。

ここまでたくさん芸術品が並んでいると、なんだか一つ一つ有り難みが薄れてしまう。そんな中で、モナリザはガラスで守られて、一枚部屋の中心に鎮座していて、ぱっとすごそうな感じがしていた。人もたくさん周りを囲っている。

流石にここまで来たので、背伸びして絵を視界に入れつつ並ぶ。少しずつ前に進んでいく。

なんだか善光寺のご開帳を思い出す。おめでたい秘仏(とはいえ模造品らしいけど)を一目見ようとひたすら並ぶ。

そんなことを考えていると気付けばもうモナリザは目前だった。一人、また一人はけていきようやく僕の番だ。絵と対面する。

何度か見たことのある絵。感情の読めない不思議な微笑み、スフマート、手。一瞬圧倒されそうになるも一旦抑制すると、今度は単語レベルの記憶がぐるぐるする。何を感じるか考えるか手がつかなくなり、絵が段々図象、かたちに見えてくる。そんなこんなでふと冷静になると、今度は後ろの人の圧を感じ、すぐさま絵の前から退散した。

そして少しシュンとする。これでは有名人と会ったミーハーだと。有名な絵に舞い上がり、そこを理性で抑えた結果、絵を見る感性すら無くなってしまった。うーんと腕組みをして、その場を立ち去る。名だたる絵が立ち並ぶ部屋を素通りし、ひたすらぶつぶつと考える。

そして結局ラーメンを食って帰った。