虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

8/21 (自然史博物館、フリーア美術館、スミソニアンアメリカ美術館)

昨日は疲れ果てて20時過ぎくらいに寝た。そして朝4時くらいに目を覚ます。まだ外は暗いが睡眠時間は確保できたので、シャワーを浴びる。ブログを書いたり、旅行の費用をまとめたり、美術館の予約をしたりした。ニューヨークのいくつかの美術館は週一回、夜に希望支払い(Pay-What-You-Want)で入場できる時間帯を設けている。20ドルとかする入場料がほぼタダになるため、この機会は逃したくない。今はどこも事前予約ができるので、忘れずにやっておく。気を遣ってくれているのか、各美術館の曜日がズレているのも助かる。

朝はマックに行った。飲み物をプレミアムローストコーヒーにしたら、オプションで”Ice”の表記があった。アイスコーヒーにできるのかなと選択したら、ホットコーヒーに氷がぶち込まれただぬるく薄められたものが出てきて、渋い顔になったが大人しく飲んだ。

美術館はたいていまわったので、スミソニアン博物館をいくつか見ようと、最初に向かったのは、航空宇宙博物館だった。開場5分前にはもうすごい人で、人気だなあと思っていたら、看板を見るとネットでの事前予約が必要らしく、慌ててサイトを確認すると本日の分は、すでに埋まっていた。そうなると意地でも入りたくなるのが人情だけども打つ手がなく退散。他にもたくさん博物館はある。

次は自然史博物館へ。非常に大きい科学館で、ナイトミュージアム2の舞台になっていた。入り口には象の巨大な剥製がお出迎え、天井は非常に高く、やはり大きさで見せていくのがアメリカ風らしい、すごい。恐竜の化石、動物の剥製、海の生物のホルマリン漬けなどの展示が、教育的な紹介と共に並ぶ。理科の教科書が飛び出してきたような感じ。特に目を見張ったのは、鉱石の展示で、これまたとにかく量が多い。石のゆらゆらと煌めく、現実離れした様子が美しい。

正面入り口の象

マラカイト

まだまだ博物館はある。次はアジア美術を展示するフリーア美術館に。お目当ては、画家であるホイッスラーが手掛けた孔雀の間。壁は深い緑で金の孔雀が描かれ、直接打ちつけられた棚に壺がところかしこ、上下左右に渡って置かれている。正面にはホイッスラーによる和服をきた西洋人の絵画が飾ってある。和のテイストが入った洋風らしき部屋で、どこともいえない不思議な雰囲気。別の展示ではホイッスラーの暗い、霧がかった風景画があり、それも素晴らしい。本題のアジア美術についても、普段あまり見慣れないインドや東南アジアの仏像があり、肉付きの表現の趣きの違いが興味深い。

次に、スミソニアンアメリカ美術館へ向かった。肖像画アメリカ美術を展示している。歴代の大統領の肖像が並んでおり、それぞれ個性があって面白い。ケネディ肖像画は有名な画家クーニングだったり、オバマは緑に覆われた今風のものだったり、ブッシュ親子が向かい合っていたり。グリーンバーグに意味なしと一蹴されていたアメリカの印象派もたくさんあった。

Henry Osswa Tanner "Angels Appearing before the Shephcrds"
荒々しくも、クリムトやクプカのような静謐さがあってヨシ

この辺りで絵を見るのが疲れてきて、楽しいところ行きてえと思って動物園に向かった。動物園もスミソニアンの一部で、無料で入ることができる。街からも遠くなく地下鉄で行ける。ただ、駅から10分以上歩かないと行けない。昼下がりで暑さがピークに達し、日差しがジリジリと痛い。冷静に考えてここで気づくべきだったのだが、動物園に着くと動物たちも暑さにこたえたのか、全く姿を現さない。像とかバイソンとかどうやっても隠れられない動物は見えるけど大半のは物陰かに息を潜めているのか、どこにも見当たらない。日曜だからか人だけはたくさんいて、みんな疲れ切ってる。まだ敷地の2割くらいしか見てなかったが、体力も限界だし、全然動物いないしで、諦めて撤収した。これで直接ホテルに戻れば良かったのだが、もっと観光し尽くさねばという貧乏根性が発動して、体力が限界なのに、今度はホワイトハウスリンカーン記念堂などを10kmくらい歩いて回った。ホテルに戻ったら身体が限界に達していた。