虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

10/11

頭が混乱している。思考が何一つとして結ばない。不安がもやのように頭にかかって、隙あらば脳を刺す。

サッドな音楽を流し、「快楽主義の哲学」という澁澤龍彦の本を読んでみた。「幸福」でなく「快楽」を求めよというモットーのもと、世界中(とはいえやはりヨーロッパメインだが)の快楽を追求した偉人?たちが紹介されていた。宵越しの心配など微塵もせず、好色、倒錯、美食、麻薬などをひたすら貪る。その勢いで、自分の生き方のみみっちさや臆病さが露呈していく。

だが、やはり西洋の自然や社会に徹底的に抗う、確固とした快楽主義よりも東洋のアヘンで快楽をえながらどんどんとダメになって最後には廃人になっていったり、俗世から離れ遠くを旅するなどといった、無常観のもとの快楽主義の方が性に合うなあと思った。

もうダメになりたい。どこか遠い街の路頭に迷って倒れ込む。そのとき照っている太陽を見上げると、どんな感じに見えるんだろう。

なんだかんだで小市民的なので、一応就職して、働ける限り働くと思うけど、ずっと後ろ髪は引かれるんだろうな。

https://youtu.be/BChww2pEZUs