虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

7/25

朝起きると憂鬱だった。こういうのは発作みたいなもんなので、とりあえず昨日の残りで朝飯食って、パソコンに向かう。昨日slackで投げていた研究の質問への返答が来ていたので、少し進みそう。でもやってるうちに、胸の辺りが重くなってきて、画面に向かうのが億劫になる。

昼飯、また同じく昨日の残りの味噌汁、スーパーで買っておいたメンチカツを買う。揚げ物は、トースターで加熱すると表面がカリカリして美味い。逆にレンジでチンするとふにゃふにゃのカスが出来上がる。ただ、加熱が甘かったのか、中が少し冷えていた。ただ700Wではこれ以上加熱すると、表面が先に焦げてしまうので、300Wでじっくり10分近く加熱するのが良さそう。

所在がなく、軽くスーパーにお菓子を買いにいくと灼熱地獄で、おちおちベランダでタバコも吸えない。読んでない本の山、Amazon Prime Video、dアニメ、YouTubeなどもはや眺めるまでもなく、ダルくなる。寝る以外の選択肢がないことを確信したので、寝転がったらすぐ寝れた。

目覚めると、外が想像以上に暗くてギョッとする。パソコンの画面がつきっぱなしで、異常に明るい。18時過ぎくらいかなと希望的観測を抱いて、スマホの画面を開いたら19:18だった。

まだ気が重い。パソコンは消した、今日はもう閉店。本は読めそうだったので『嘔吐』を読む。『嘔吐』で言ってるのは要は、世界は象徴ではない、だから象徴疲れの頭に効く。でもちょうど読んだところは、主人公ロカンタンとその(元?)恋人のアニーが何年ぶりかに対面し、アニーの完全に乾き切った絶望を聞かされ、しまいには「あなたはあたしに再会しなかったのよ」と言って別れるところで。ちょっと辛いねってなった。

ベランダに出ると、まだ昼の暑さの名残はあるとはいえ居ても大丈夫にはなっていた。陽に照らされて、あせたキャンプイスに座る。スカイツリーがちょうど見えて、展望台の周りを光がぐるぐるしてる、ローディング画面のように。スカイツリー以外は夜景と呼べるほどの明るさもなく、暗い建物がじっといくつもある。東京周辺は、ひたすらこんな風だから、ここから確認したところで今さらどうということもない。この間、六本木ヒルズ森美術館に行ったときに、ついでに夜景を見たが、地平線の向こうまで、街で埋め尽くされていた。その日見たどんな展示よりもインパクトがあった。