虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

8/25 ニューヨーク3日目(メトロポリタン美術館、フリックメディソン、ニューミュージアム)

朝は、メトロポリタン美術館に向かった。飯はポテチをむさぼり、MoMAで買った水筒にオレンジジュースを詰めて万全の構え。

開館数分前にメトロポリタン前に到着する。馬鹿でかい建物の正面には、開館待ちの列ができている。ちょうどやっていたゴッホ展のせいもあるかもしれない。

メトロポリタン美術館

メトロポリタン外観

とにかく広く、絵画、彫刻、工芸品(壺、皿、食器etc)、はたまた貴族の部屋や遺跡まで、様々なものを展示している。ただ、西洋古典絵画のブースがまるまるクローズしていたので、残念。19世紀以降の絵画やレンブラントフェルメールは見れたので、まだ良かったが。

展示のスケールが大きいのがかなり見もので、薄水色の壁紙で覆われたヨーロッパ貴族の部屋は、素直に綺麗と感じたし、中世ヨーロッパの展示では、鉄網の門が鎮座している。

皿や壺、ミニチュアサイズの像もたくさんある。水辺の生物がくっついて、全く食欲がわからない皿や、水色のガラスのキラキラしたツボなど。過去の生活の断片のたくさんが並べられている。

ゴッホ展は、現地でQRコードを読み込み整理券を発行する仕組みで、1時間近く待たされた。入ってみると、日本と同様、大勢の人。絵の前に人が溜まってしまい落ち着いて見れたものじゃないけど、せっかくきたので人混みの中頑張ってみた。ゴッホの魅力は、暑く塗られたパワフルな筆跡、鮮烈な色彩、さらにそこから感じられるゴッホの強烈なキャラクター性(こだわりの強く芸術に身を焦がす生き様)だと思うが、そこに収まらない、落ち着いた絵画も面白い。


フリックメディソン

現在改装中のフリックコレクションの仮住まいの美術館。仮住まいの割には、黒く幾何学的でやたらとかっこいい建物だった。PWYW(Pay-What-You-Wish)の時間帯なのに、人はまだらで見やすいのも好感。

西洋古典絵画の肖像画を中心に、厳選された上手い絵画が展示されていた。目玉はフェルメールレンブラントなどのオランダ絵画だろう。フェルメールは空気感の演出がすごい。静けさ、鼻につんとくる部屋の臭いまで伝わってくる。それだけの絵画といえばそうなんだけど。レンブラントは、自画像が良かった。年老いたレンブラントは年相応に重ねた顔をしている。晩年の不遇への感情もあることだろう。

ただ、やっぱり基本肖像画にはあまり興味はないのか、ほーんで終わる絵画も多かった。形而上を描く絵画が良い。

ニューミュージアム

常設展のない現代美術館。旬なアーチストが見られると聞いてやってきた。積み木を積んだようなビルディングに、各フロア1アーティスト、計4人の展示があった。社会派か趣味悪い系しかなく、正直どれもピンとはこず。ビニールと鉄パイプで直方体に作られた部屋の中で、薄いピンクの粘土が飛び散るインスタレーションとか、この空間は非日常的ですげーと思ったけど、出オチ感は否めない否めない