虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

8/26 ニューヨーク4日目(ブルックリン美術館、ホイットニー美術館)

疲れが溜まってきて、朝はダラダラしてた。休みも重要。日中は美術館、帰宅後は疲労回復、朝をブログ執筆に当てており、研究の進捗がうめていない。

出発前には、進捗うむ時間くらいあるだろうとたかを括っていたが、ブログを書くことを全く考慮にいれていなかった。あと、初日に筆が走って1600字越えしたのも誤算で、それ以降千字は最低でも書かないとという強迫観念で2~3時間執筆にかけていたことも。

そもそも、前もって作業を終わらせておくべきだったのだが、旅行前のワクテカと台風襲来による中止の恐怖で何も手がつかなかった。

今日も昼の11時(日本時間の24時)ギリギリにブログを投稿して、ブルックリン美術館に向かった。

 

ブルックリン地区の奥に”Di Fara Pizza”という有名なピザ屋があるらしく、地下鉄で下っていく。ブルックリン地区は、マンハッタン島の東側、イースト川を挟んだ対岸のロングアイランド島にある。マンハッタン島と違い、あまり観光客の姿はなくちょっと不安になる。逆にマンハッタン島は、何しに来てるんだと思うくらい、観光客の姿で溢れている。

ブルックリン美術館の周辺は、ハイソな雰囲気だったけど、よりブルックリンの奥、マンハッタン島から離れる方向に行くと、ホッパーが描くような低層の街が広がっており、またガヤガヤしている。

ピザは、薄くカリカリの生地にトマトソースとモッツァレラ、バジルがのったシンプルなもので、とにかくデカい。トマトやチーズの素材の味がしっかりとして、美味かった。ギリギリ口の中に入るか入らないかというほどのサイズで口内がボロボロになった。個人的に、もうちょっと生地が熱くもっちりしていて欲しいけど。

ニューヨークの本屋が気になったので、”Strand Book Store”という有名な本屋に行くため、マンハッタン島へ戻る。マンハッタン島の南の方、ユニオンスクエアという広場の近くにあり、周辺も人で賑わっている。広場があると、途端にヨーロッパらしい街並みに感じる。

本屋はかなり大きく、一階は人で混雑している。観光客にも人気らしく、おしゃれなトートバックなどグッズも豊富にある。気になるのは、美術書なので2階に上がると、1フロアの殆どをアート関連書が占めるやばいところだった。”Art History”というコーナーには、分厚い本が棚をぎっしり埋めている。アートガチ総まとめみたいな本がアメリカでは、たくさん出版されているっぽい。”ART HISTORY”という名前の本を何種類も見た。画集で有名なTASCHENもたくさんある。

気になっていた、Phaidonから出ている”The ART Museum”という美術が一通りのっている本を買った。日本円で七千円くらいだが、本自体が大きく、同じようなものを日本で買ったら一万円くらいするかそもそもないのでヨシ。

古本も売ってるらしいからか、ボロい本が結構混じっているのが気になる。

夜はホイットニー美術館に向かう。金夜で入場無料だがそこまで混んでなくて安心。

帰りの駅には、かわいい像がたくさんいてテンションが上がった。Teenage Fanclubの『Bandwagonesque』のジャケみたいな顔してる。

 

ブルックリン美術館

ブルックリン美術館 外観

ニューヨークでメトロポリタン美術館に次ぐ2番目の規模で、歴史も100年以上あるらしい。建物もそれを物語るように、大きくギリシャローマのような作りをしている。

だけど、展示は今っぽい。ピカソと今の作家によるピカソへのオマージュ作品を並べる展示は、なかなか興味深かった。巨匠に今の作家が負けることもなく、巨匠が浮くこともなく、いい展示だったと思う。ある時期以降のピカソの、息をするように絵を描いていくスタイルと、現代のアーティストの身近なところから制作する傾向が、合っているのだと思う。

 

ホイットニー美術館

アメリカのアーティストだけを収蔵する現代美術館。川沿いの再開発エリアにあり、モダンでいかにも現代美術館ですっていう建物。ホッパーやオキーフ、ジョセフコーネル、クーニングのような20世紀の有名人の展示と、バリバリ現代の人の展示がある。

現代美術館として、常に”Comtemporary”を追いかけ、現代作家を支援していくことを最優先にするというあり方がある。一方でクラシックな美術館のあり方として、コレクションを管理し、公開していくというあり方があり、100年以上の歴史を持ち始めた現代美術館がこの狭間で揺れている。ホイットニーは、前者の方針で資金確保のため、ホッパーの絵画を何点か売却して良くも悪くも話題になったそうだ。

MoMAは、内情は知らないが、膨大な近代コレクションを保有しており、それらレジェンドの人気が高いので、身動きはとりずらそう。