虚報太郎

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8/27 ニューヨーク最終日(イサムノグチ美術館、MOMA PS1、The Jewish Museum、グッゲンハイム美術館)

長かったアメリカ旅もいよいよ最終日。

流石に疲れが見えてきたので、宿泊先のクイーンズ地区から近い美術館2つからまわる。

クイーンズ地区は、ブルックリン地区と同じく、ロングアイランド島に位置し、マンハッタン島まではイースト川を挟んですぐにある。マンハッタン島近くのエリアに宿泊したが、マンハッタンへの交通の便はいいし、周囲は再開発が進んでいて、アジア系の食品を扱ったスーパーやレストラン(ラーメン屋も)が充実しており、治安も良好そうで、その割にマンハッタンよりも宿泊代が断然安いので、かなりいい感じ。

ホテルからバス停に向かうと、団地らしき、集合住宅の群れの前だった。地図で見ると、やはり”Queensbridge North Houses”という公営住宅らしい。外観はニューヨークらしい茶色の煉瓦作り、敷地内は緑豊かで、東京の高級集合住宅広尾ガーデンヒルズの趣すら感じさせる。中心部の近くで立地もいいし住み良さげ、目の前の道はゴミまみれなのに目をつぶれば。

Queensbridge North Houses

イサム・ノグチ美術館に到着したが、指定された時間に余裕があったため、地図を見て名前が目に留まったソクラテス彫刻公園に行ってみた。想像以上に謎の公園で、入り口近くには彫刻工房のような施設があって、人が作業をしており、さらに奥に、鉄網で仕切られた物置スペースには、鉄の巨大なモニュメント?が無造作にあったり、ステージがあったりと、何かが行われている空気は匂う。

ソクラテス彫像公園

ただ、普通に公園としての機能は果たしており、土曜の朝ということもあってか、青空ヨガ教室が開かれていたり、人々が散歩していたりと、ゆったりとした時間が流れている。イースト川に面していて、河口に近いからか磯の匂いがする、向こうのマンハッタンでは高層ビルが林立している。リラックスして、美術館に向かえた。アートな動きをしつつ、地元民も気軽に使っている環境というのは、かなり理想的な場所だと思う。

イースト川とマンハッタン島

イサム・ノグチ美術館は、建築家であり彫刻家であるイサム・ノグチの彫刻が主に展示されている。

岩そのもののような彫刻やフレーム、蛇のように模った彫刻が特徴的だった。彫刻というのは、一般にフォルムや表面の質感など外観を見せていくわけだが、ノグチの彫刻は外観だけでなく、気の流れとしかいいようのない、ものを表現しようとしているように見えた。また、そこにあるものに名前をつける、ということで示唆をうんでいる。

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イサム・ノグチ美術館のあとは、MoMA PS1に向かう。MoMAの別館であり、校舎跡を利用した建物で、現代のアーティストの展示を行なっている。いくつかの展示があった中で、1番興味深かったのは、ジェームズ・タレルの天井がぽっかり空いた部屋で、部屋の中にいながら、異常に空いた穴から青空が見えるのは不思議な気分だった。

次に向かったのはThe Jewish Museum。ユダヤ教関係の品や、ユダヤ人アーティスト、はたまたユダヤ人のコレクションを展示している、美術館で、やたらに内観が綺麗だった。

そのあとに、グッゲンハイム美術館に向かった。PWYWの時間帯で、人がやたらに多い。また、1番楽しみにしていたカンディンスキーが一つも展示されておらず、激萎えして何も目に入らなかった。

大きな螺旋回廊はかっこいいが、柵が低くて腰くらいまでしかなく結構怖い。

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