虚報太郎

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Neil Young - After The Gold Rush

ジャケット

 

Neil Youngの声は、くたびれていて哀愁が漂う。ただのセンチでもなく、そういったものを振り切る意地みたいなものがあり、それが返って孤独さを際立たせる。これはどちらかというと自分語りかもしれない。

だから、疲れ切った時とかは、決まって『After The Gold Rush』を流す。Neil Youngは、どのアルバムを聞いても、大体臭ってくるからいいんだけど、これはなんか肩肘張ってない感じがしていい。キャリアの初期で若くトップクラスの名盤とされているのに不思議なことだ。『Harvest』の『Hearts of Gold』とかは、名曲然としてるんだが。

好きなアルバムというのは、大体一曲目に大好きな曲がある。当たり前のことで、アルバムを聞こうと思って再生してすぐに流れる曲が、別に好きじゃなかったらわざわざ聞こうと思わない。『Tell Me Why』のイントロ、アコギの音から入り、あの情けない歌声が入ってくる、そこにNeil Youngイデアがある。サビで、コーラスが入り、声が豊かに広がっていくところで、いつも涙目状態になる。

あとはもう一曲あげるなら最後の『Cripple Creek Ferry』だろうか。1分半ほどの短い曲で、アメリカのソウルやゴスペルチックなコーラス(あんまよく知らんが)と、それに合わせてかNeil Youngも割合張り切って歌ってる曲だ。展開は2つ程度で、シンプルだが、イントロのメロディーが好き。