虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

8/8

ホックニーの『絵画の歴史』を読み終えた。書名には「絵画」とあるものの、実際の対象はもっと広汎な「画像(picture)」で、それこそ写真や映画まで広げて、人類のイメージに対する工夫の足跡を追う。

驚きだったのは、ルネサンス以降多くの画家が、カメラ・オブスクラとよばれる、カメラの起源となる、光学的な装置を使って、風景を手元に投影し、なぞっていたことだった。それに対して、画家たちはあまり表沙汰にはしなかったらしい。西洋画のリアリズムは本当に写真的な意味でのものだった。

印象派やそれに続くモダニズムの反抗は、単に写真が発明された点的な歴史に対するものではなく、それまでの西洋絵画の捉え方を含めた根深いものだということがあらためて伺える。

(web)エンジニアの就活にはポートフォリオが必要らしい。コーディングは研究でしかやっておらず、研究のものも結果専門的というか、一般向けアプリケーションというのからは離れており、そもそもコードの資産があってそれを手直してる感じだから(それは割と多くの場合でそうだと思うけど)、アピールするのが難しい。

自分の専門に近いところに行くなら、学会発表とかそんなこと考えなくともいいけど、志望は一般向けのサービスを提供しているところなので、自分でなんか開発するかになってる。

今あるアイデアはいくつかあって、一つはこのブログを移行して自分でサイトを運営すること。はてなの提供するAPIを用いて全投稿を引き出して、アーカイブしたい。

もう一つは、美術館が提供してる展示室をweb上で見られるサービスを軽くできるかに挑戦すること。今現在コロナがあってか多くの美術館が展示室をwebで公開しているが、ときどき重すぎて話にならないものがあって、これをこちら側からなんとかできないかなということ。でも、結局通信の問題でどうにもならない説があり、あまり筋は良くないかも。

最後に、2つ目の案を発展させて、自分で美術館を作れるシミュレーション的なものを作っても面白いかと思った。基本的に美術館は白壁なので、内装についてはそれで固定して、ルートの作成と展示の配置ができれば、やりたいことはできる。美術に限らず、広く展示室を作るとすれば、みんな〜展とか好きだし、「コレクション」を作るというのは、自己表現として楽しいと思う。なるべく簡単に触れるようにするのと、動作にストレスがないようにしたい。

とりあえず、すぐできそうなのは一つ目なので、これはやろうと思ってる。