虚報太郎

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8/18 ボストン2日目(ボストン美術館, イザベラ美術館)

昨夜は14時に部屋につき2日ぶりのシャワーを浴びてすぐに眠りについてしまった。起きたら23時過ぎ。軽く作業をし、カロリーメイトを食ってまた寝て、6時頃に起きた。

宿泊先は民泊ということもあって、ホストの自宅を間借りしてる形で、共用部(リビング, キッチン, バスルームなど)と個人部屋がある。リビングには誰かいることが多いので、観光でへとへとなのと英語は苦手なので、基本個人部屋で寝てる。ただ、ハイウェイが近いので、車の音はかなり聞こえる。車の音はまあ慣れれば問題ないが、たまにありえないほどデカい音量で音楽を流している車が通り、一度大音量の低音が寝ぼけた耳に入って、本当にこの世の終わりかと思ってとびおきたこともあった。

朝は暇を持て余し、とりあえず街へ出て、腹ごしらえにマックへ向かう。朝マックは安いのを選べば、セットで4ドル程度。でも、今は卵が高いようでエッグ系のマフィンは+$3くらいする。アメリカのマックは治安が悪いみたいな噂を聞いていたが、ダウンタウン(街の中心部)という立地で人がひっきりなしにやってくるので、不安を感じることはなかった。眺めているとテイクアウトが多かった。

まだ時間があったので、散歩ついでにボストン・コモンという街中の広い公園へ。8月なのに、気温が20度程度と涼しいからか、想像以上に賑わっており、家族連れ、犬の散歩をする人、ホームレスなど色々な人間から、リスや鴨、鳩など動物もたくさんいる。リスは特に多くて、至るところで見かけたし、餌をやっている人もいた。動きが人の倍くらい早くて、ムシャムシャ食っている様子は可愛らしい。

ひとしきり憩い居たのち、目的のボストン美術館に向かう地下鉄に乗り込んだ。ボストンの地下鉄路線はいくつかあって、ボストン美術館に向かう路線はグリーンラインという、全米最古のものらしい(1897~1898開業)。特徴的なのは、中心部から外れると地上に出て路面電車に切り替わることで、開業当時すでにあった路面電車に直通させる形で建設されたため、そうなっている。

ボストン美術館に着くと、開館5分前だが既に人がいくらか待機している。ただ、それ以上に建物がデカい。横幅は数百メートル、奥行きもそれくらいありそう。値段は高いし学割は聞かない。コレクションは、欧米の美術館に典型的な、エジプト、ギリシャ、ローマなどの古代美術から近現代までを一通り取り揃え、そのほか、東洋、アフリカ、アメリカなどもあり、歴史を感じさせる。特徴的なのはアメリカの美術から暮らしのものまで広くあるのと、印象派コレクション、あと特に有名なのは日本美術だが、今は改装中で見れなかった。昼飯の時間も込みで3時間半くらい回り、それなりに満足した。やっぱり印象派に良いものが多く、モネの有名なルーアン大聖堂の連作が二つあって、隣の展示室から既に見える位置にあるが、存在感を放っていた。光。近づくと、まず絵の具が玉になる程荒く塗られていること、さらに油が少なめで乾いていることに驚く。近いともはや絵の具が塗りたくられた表面といった感じで何が起きているか分からないが、少し離れるとイメージが立ち現れるのは、イリュージョンのようだ。

次に、ボストン美術館から徒歩圏にある、イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館に向かった。美術コレクターのイザベラ・ガードナーによって開設され、展示品は彼女のコレクションかつ、建物自体も彼女が依頼した、個人色の強い美術館になっている。まず入って驚くのは、貴族の邸宅のような部屋に、絵、彫刻、工芸品、家具、タペストリー等が所狭しと展示されている光景だ。一般の美術館では主役扱いの絵画や彫刻などの美術品が、装飾の一部として背景化する。その趣向を凝らした、イザベラ・ガードナーの作り出した空間が主役となっている。美術作品において本来重視される、それぞれの唯一性、至高性は場によって演出されるものかもしれない。

夕方は、”Yume wo Katare”に行ってきた。味は日本と同じくらい美味い、値段は倍以上だけど。噂に聞いていたとおり、食い終わったら本当に夢を語っていた。