虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

8/11

ムカデ人間をようやく見た。FFから不意に誘われて、あの映画かあと一瞬強い躊躇いがあったけど(ホラー映画は大の苦手だし、グロも実写のものは厳しい)、これが天命だと思ったので快諾した。

感想は、構成や演出が練られていて、面白い映画だった(胸糞は悪い)。もっとグロだけのナンセンスな映画だと思いきや、前半はちゃんと緊迫感があって怖いし、後半は、映画の華とも言えるチェイス劇があって盛り上がるしで、90分飽きないように作られている。演出も、低予算感はあるけど、粗悪でチープな感じはしなかった。ずっと、ドキドキしっぱなし。

ムカデ人間という強烈なコンセプトに対して、真面目に、映画として見せるならこうするよねと、一つ一つアイデアが垣間見えるのが、個人的に一番面白かった。

ただ真っ当に構成された映画であるが故に、若干の安心感があったことは否めない。狂気に振り切っているんじゃないかという不安が裏切られたのが、果たして良かったのか、悪かったのかは、こういったカルト的映画に関しては判断に迷うところではある。