虚報太郎

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4/29 神話から盗みたい

はてさて、ブログの更新をしばらく怠けていた。

一度更新を忘れると、すぐに怠けてしまう。一応毎日投稿を目指しているが、一日自分の屁の臭いを嗅ぐくらいのことしかしてないので、ネタがないのだ。

だけど、今日(昨日)は違う。ちょうど法事があって帰省していて、やることもないので「バクマン」を読み返したら、すげー面白くてビビった。心・技・体ならぬ、キャラ・話・絵がしっかりしている。

頭脳派の主人公二人、天才のエイジ、その他いっぱいの漫画家先生たちに、分かりやすく個性がついている。

うんちくのようにマンガの知識がはいりつつ(バキやハンターハンターなどがいい例だけど、嘘でもいいからそれっぽいうんちくが入るとわくわくするのだ)、話自体は王道で、主人公マンガ王?(人気漫画家)を目指す。絵は小畑健なのでいうことなし。

あと他に、「封神演義」を読み返してみたらこれもまた面白くて、お話を考えたくなった。

色々考えた結果、自分で全てを考えるのは厳しいので、パクっても許される古典からパクろうということにした。例えば、ギリシャ神話にプロメテウスという人(神)がいる。この方は、人間に火を与えて、その罰により鳥に内臓啄まれ続けたことで有名だ。こういった自己犠牲のキャラはみんなが大好きそうなのでパクると

駄菓子の値段を釣り上げる悪徳駄菓子屋の子どもが、みんなのために横流しをしていたが、あるとき見つかり罰を受ける、これをみんなで助けに行く話。

いや、駄菓子屋なのは、置いておいて、助けに行くみんながいる分、助けられる駄菓子屋の子どもは報われてしまっているから面白くない。人を助ける人は理不尽な目に遭い、それでも助け続けるかどうかが面白い。少しずれるが、旧約聖書の一編に「ヨブ記」というものがある。これが、まあ胸糞系の話で、詳細はwikipediaに任せるが、簡単にいうと、信心深い人に、サタンに人の信仰について突っ込まれた神がひたすら苦難を与え続けて、それでも信心深い人は信仰を捨てないという話だ。この苦難というのがひどく、家族から家まで、何もかも奪ってしまう。さらには、友人から不幸が続いているのは、ヨブが罪を犯しているからだ、という汚名まで着せられる。

ここで試されるのは、信仰の純粋性だと思う。行為の純粋性というのは、目的性がないことだろう。行為による結果を求めないこと、また行為自体から得をしないこと。

話を戻すと、ここで面白くなるのは、この不幸から善人の心うちが試されること、それによる葛藤がある面白さと、不条理というかむしろ*反道理的*状況という、悲劇の面白さがある。

またまた話を戻すと、このように古典に大体、お話の構造のバリエーションは取り揃えてられており、基本的に取り放題(むしろ評論家?からは受けそう)で、いいところまみれなのだ。

まあ、話の構造は盗めても、表層が案外怠いんだけども。