虚報太郎

書きます。Twitter→@iamsomepen

4/5 長文です

初めてディスクガイドを買ってみた。インダストリアルとノイズがテーマのもので、半分くらい読んだが、なかなか興味深い。

分野ごとに章立てされ、各章では分野の中心的なバンドが紹介された後、膨大なアルバム紹介が付属する。ストリーミングにないバンド/アルバムが多数だけど、YouTube探せば見つかるし、とりあえず眺めているだけで面白い。

最初に載っていたインダストリアルの元祖として有名なThrobbing Gristleの3rdアルバムを聞いてみて、そんなにガシャガシャうるさいわけではなく、テクノやAutechre等のIDMとも繋がりを思わせ、中々に渋くて良かった。

ただ、少し読みづらいのが難点。紙の本は中古しかなくそれもプレミア価格だったのでKindle版にしたけど、あまり電子書籍に最適化できてない気がする。

www.amazon.co.jp

これを機に、ガイド本に目覚めて、ちょうどKindle本8冊10%ポイント還元セールをやっていたので、ビール、新本格ミステリ、エロ漫画、エロゲーHIPHOP、Vaporwaveなどのガイドを注文してしまった。

これは昨日のことだけど、今日はブックオフに行きまた本を買ってしまった。本を買うのはなんと気持ちの良いことか、もう家の収納は悲鳴をあげて、食卓にマンガが並ぶ状態に陥っているけど。

今日買った本

『スキゾ/パラノエヴァンゲリオン』という庵野秀明のロングインタビューやスタッフの「庵野秀明"欠席裁判"」など、製作陣の生の声がたっぷり収録された本を読み返してみて、面白かった。欠席裁判では、不出来な美術に修正を出すも時間が許さないということに、庵野がキレて泣きながらスタジオの壁をドンドンを叩くと、美術の人がやれやれと徹夜で直すというエピソードが語られていて、こんな感じのブチギレ話はたくさんあったらしい。庵野村上龍の話をしていて、『愛と幻想のファシズム』を読んで、村上龍のカッコつける一方で女の胸で泣きたいという弱さがダダ漏れなところがいい、といいう話をしていて、庵野じゃんと思ったら、インタビュアーからもそう言われていて面白かった。小説としてはそんなに面白くなかったらしいけど。

初めて就活でお祈り報告をもらい軽く凹んだので、今日締め切りのESは見送った。

人気業界なのに滑り止め企業を受けていないので、ガチ無職ルートに一歩近づき、人生を考えさせられる。見知らぬ相手に受け入れてもらうためには、ある程度世の共通理解に従わないといけないこと。今まではこれを逃れられないドグマであり、何かと深刻に捉えていたが、そもそも思ったよりも先は不透明であり想像する就活や労働はやはり想像でしかないこと、またそういったルールに従うのもコミュニケーションの一手段であると思えば、割り切ることも可能な気がする。

不安はあるが、不安なときほど気を引き締めておかないといけない。不安を煽り、扇動されることが一番恐ろしい。

未来というものは、結局どこまでも不透明なことを過去から学んだ。不透明は、明暗すら覆い隠す中立性をもつ。やれることはやった方がいいことは確かだが、最終的には不透明に身を委ねるほかない。

 

長くなっちゃたけど、最後まで読んでくれた人はどうも。